増田俊也のブログ
名前:増田俊也
ふりがな:ますだとしなり
誕生日:1965年11月8日
現在の年齢:59歳
星座:蠍座
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プロフィール
増田俊也(ますだとしなり、1965年)は日本の小説家。
愛知県立旭丘高等学校卒。北海道大学中退。
2006年、『シャトゥーンヒグマの森』で第5回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞受賞。
2008年末、筆名を俊成から改名。
北大柔道部で高専柔道の流れを汲む寝技中心の七帝柔道を経験。4年生の最後の七帝戦が終わって部を引退後、すぐに大学を中退し、いくつかの仕事を経て新聞社に入社。七帝柔道出身の作家には他に眉村卓(大阪大学)、高専柔道出身の作家には井上靖(旧制四高)がいる。
増田自身もかつて競技者であり、北大柔道部の3期後輩に伝説の格闘家中井祐樹(元総合格闘家、現日本ブラジリアン柔術連盟会長)、6期後輩に山下志功(修斗ライトヘビー級前世界王者)がいるため、格闘技雑誌などで活発に評論活動もしている。『ゴング格闘技』誌2009年6月号に掲載されたノンフィクション『VTJ前夜の中井祐樹』は、新入生として入部してきた中井祐樹との出会いから、バーリ・トゥード・ジャパン・オープン95で中井が死を賭けてリングに上がり、1回戦で失明しながらトーナメントを勝ち上がって決勝でヒクソン・グレイシーと戦うまでの軌跡を、先輩の優しい眼差しで描き、大きな話題をよんだ。
「はてなキーワード」で、「作家」ではなく「格闘技関係者」のカテゴリに入れられていることなどからもわかるように、かなり特異な作家である。
『ゴング格闘技』誌では、1954年12月22日、蔵前国技館で行われた木村政彦×力道山の流血試合の謎に迫るノンフィクション『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』を長期連載している。過去、村松友視、三好徹、夢枕獏ら多くの作家、格闘技ライター、プロレスライターがこの試合について書いているが、誰もその核心に迫ることはできなかった。この試合の謎に10年以上にわたる取材で徹底的に斬りこみながら、全日本柔道選手権を13年連続保持した史上最強の柔道家木村政彦の生涯を描いている。また、物語に並行して、戦争によって高専柔道と武徳会が消え、講道館の一派独占状態になってしまった戦後柔道界の問題を鋭くえぐっている。
井上靖は、その自伝小説三部作『しろばんば』『夏草冬濤』に続く『北の海』で、浪人生活を送っている時に旧制四高(現在の金沢大学)柔道部に誘われて夏合宿に参加する場面を描いているが、主人公が四高に入学する前で終わってしまっている。増田によると『月刊秘伝』に連載中の『七帝柔道記』はその続編として書かれたものだという。