(以下引用)
以下、東出昌大氏による寄稿
クマ報道が凄い。我が家にテレビはないが、そんな私でも連日のようにクマにまつわるニュースが飛び込んでくる。週刊誌などからも「クマについて取材させて下さい」と、今年だけで8件もご依頼を頂戴した。
しかし、報道が過熱しすぎだと思うし、メディアは「危ない!」「死のリスク!」などの言葉を拾い歩きたいという前提があるから、私の実感が伴う「そんな危ないもんじゃないですよ」というお答えは編集部にとって快く思われないことも分かっている。だからお断りをする。
日常的に山に出入りしている身からすれば、クマには滅多に出合わない。環境省が発表しているクマによる人身事故の件数を表示したHPを見れば、一昨年が6人、今年が5人(令和7年8月末時点)と死亡者の欄に数字はあるが、令和3年5人、平成28年4人、平成22年4人と、以前からお亡くなりになる方は一定数いた。
しかしこの数年のクマ騒ぎは、メディアが「クマは数字が取れる!」と気付いたからここまで過熱しているのだろうと思う。
(中略)
一方で「クマが人目につきやすくなった原因」も2点あると考える。山の木の実の不作と、猟師の高齢化だ。堅果類の不作は聞き馴染みのある方もいるかと思うから説明しないが、猟師の高齢化がどのようにクマの出没に影響しているのか。
(中略)
クマがこれ以上迫害されない為に、捨てられる鹿の生命を減らす為に、ちゃんと獲物を持って帰れる若い猟師が増えてほしい。
私は殺してばっかの日々だが、この記事で一人でも多くの猟師が増え、その方の人生と山の生き物の生命が良い方向に向いてくれたらなぁ、と。誰が為にか書く。
クマ被害続出も過熱する報道に現役猟師・東出昌大が語る「クマはそんな危ないもんじゃない」理由/東出昌大 https://t.co/CKZO4UdyOG #SPA!
— 週刊SPA!・日刊SPA!・MySPA! (@weekly_SPA) November 18, 2025
この話題にネットでは
「いや危ないだろ」
「危ないもんじゃないって、殺されている人や重傷者がたくさん出てるのに…」
「いやいや、何人か命落としてますけど?」
「えっ 人が亡くなってるのにそんなこと言っちゃうんだ?ズレてるね」
「実際亡くなった方やご遺族に失礼じゃない?とことんデリカシーのない男だな」
「今年だけでも熊による人身被害196人、死亡者が15人で日々増えていて、全国各地の住民たちが毎日恐怖の中での生活を送らざるを得なくなっている状況下で、専門家でもない方の余りにも軽はずみな発言であり、それこそメディアは彼のスキャンダルに絡めて興味本位で取り上げるべきではない」
「まあ数字が取れるから必要以上に報道が加熱してる部分はあるだろうね。今の状態が当たり前になって被害地域以外の人達の関心が薄くなれば報道は一気に減ると思う」
という声も。