その一部をBook Bangが抜粋・再構成して紹介しています。
(以下引用)
どんな手探り状態だったかといえば、私は「ちゃん」をつけて呼ぶことができませんでした。生まれたばかりの我が子は、私にとって神のように尊い存在。
そのため、「ちゃん」づけで呼ぶなんておこがましいというか、失礼なことだと、無意識のうちに思っていたのかもしれません。
なので、半年くらいは自分の子どもを「さん」づけで呼び、敬語を使って話しかけていました。名前はもとより、「赤ちゃん」ではなく「赤さん」です。
お風呂に入れるときは「赤さん、お湯加減はいかがでしょうか?」みたいな(笑)。ちょっとでも泣こうものなら「赤さん、大丈夫ですか!」と駆けつけて、それはそれは丁重に、丁寧に接していたのです。
そんな尊い「赤さん」がお召し上がりになるものといえばミルクですが、授乳は私にとって最大の難関でした。「ママになって何が大変だった?」と聞かれたら、真っ先に「授乳!」と答えます。
私の場合は母乳がうまく出なくて、安定して授乳できるようになるまでに1週間ほどかかりました。この間は赤さんがお腹をすかせて泣いているのをただ聞くことしかできなくて、「ああ、自分からは何も出せない……」と精神的にとても苦しかったです。
その後も神経質になりすぎていたからなのか、きっちり決まったペースで授乳しないと私自身の体調面のバランスが崩れてしまい、母乳が出なくなったりもしました。子どもが満足する量が出せるようになるまで、思いの外時間がかかりました。
そして、私の神経質がうつったのか、長男の“おでこちゃん”がだんだんと粉ミルクを受け付けなくなって、「母乳しかダメです」という状態に……(おでこちゃんだけじゃなく、結局妹の“まめこちゃん”もそうなりました)。
こうなると、もはや子どもを人に預けることができない……というか、私と子どもが少しも離れられない関係になってしまったのです。
3時間以上誰かに子どもを預けるなんて論外ですし、一緒にいても「3時間に1回母乳をあげないと、この子はお腹をすかせて死んでしまう!」くらいの気持ちで、常に気を張って接していました。今思えば、ただならぬ緊張感を持って過ごした1年でした。
この話題にネットでは
「赤さん」
「身内仲間内で使ってるのは別にいいけど公の場で当然のように使われるとイラッとする」
「「赤さん」とか「お子」とか言ってるのみるとなぜか気恥ずかしくなる。まぁなんと呼ぼうと親の勝手だけど、、」
「ミルクあげればいいじゃん。なんかダメなの?」
「私の場合だけど、生む前は母乳にこだわり無くても実際に母乳が出ないとすごく悲しかった」
「死んでしまう、とか大げさじゃない?って思ったけど産後鬱みたくなってたのかな」
「1人目はそうなるよー 最初から大らかにいれたのなら大変羨ましい話だわ」
「ミルクを補うことは本当に大事だよね。特に第一子は」
「母乳でなければミルクだなと思ってたのに、いざ出産して母乳の出が悪いと罪悪感というか母親としてどうなんだ・・・みたいな気持ちになってびっくりした」
「私もだけど、はじめから上手に母乳出ない人はたくさんいると思ってた…みんな直ぐに出るのね」
「わたしも出なかったよ。みんなすぐ出るの???出ないから粉ミルクにするのかと思ってた」
「安定しておっぱいが出ない=「この子はお腹をすかせて死んでしまう」流石に思い込み過ぎでないかな?もっとポジティブに考えていかないと育児きつくなるで」
「いやマジで初めて出産した時はそんな感じだった。満身創痍のまま育児始まってろくに眠れない休めない中での子育てだからまともな思考出来なくなるんだよね。今思えば3時間の度に無理に起こして授乳しなくても大丈夫だと分かるけどあの当時はとにかくこの小さい生き物を育てなきゃと必死だった」
「こうやって変なプレッシャーをかけるから子供欲しくなくなっちゃうのだ。 そんな簡単ではないけど、思うほど大変でもないよ」
という声も。