(以下引用)
16年末のNHK紅白歌合戦で「事件」が起きました。番組中にAKBグループの人気投票が行われ、48人の中から上位16人が下から順に発表されました。
残り1位と2位になった時に、「自分が呼ばれるかも」と舞台の中央へ移動しました。ですが、名前は呼ばれませんでした。その場で号泣しました。
SNSやネットの掲示板に「勘違い野郎」「めっちゃウケる」といったコメントが殺到しました。元々、ファンの反応が気になってSNSは毎日見ていました。
掲示板で嫌な書き込みがあると分かっていても、気になって見てしまうんです。今なら、笑って話せますが、当時は真正面から受け止めていました。
「頑張っているのに、何で笑われるんだろう」。言葉の刃(やいば)に心が折れてしまいました。
それ以降、歌詞が覚えられず、ダンスも思い出せない。これまでできていたことができなくなりました。会社の勧めで心療内科に行きました。
うつ病と診断され、17年2月から休養しました。自分でも驚きました。明るく前向きなはずの自分が、うつ病になるなんて、想像もしませんでした。
(中略)
そんな状態を見た医師に、「しっかり休まないと、健康な状態に戻るのは難しい」と言われ、復帰から8か月後に2度目の休養に入りました。事務所にも「期間を決めずにゆっくり休んでください」と言われ、やっと「休んでもいいんだ」と思えました。
それから半年は、自分の部屋で寝たきりの生活でした。何も意欲が湧かず、あるのは絶望感だけ。朝起きると涙が出ました。なぜかわかりませんが、ただ悲しくて、つらくて。「みんなに迷惑をかけて、生きている意味があるのかな。自分は無価値だ」と感じていました。
そんな時、カウンセリングで医師に言われた言葉が、変化のきっかけになりました。「自分では変えられないことが三つある。一つ目はサイコロの目、二つ目は天気、三つ目は相手の心」
この頃はまだ頭にモヤがかかっているような状態で、すぐに心に響いたわけではありません。でも、この言葉を何度も思い返すうち、今まで「ファンやスタッフだけでなく、アンチの人たちにも認められるよう、もっと頑張らなきゃ」と自分を追い込んでいたことに気付きました。
他人の気持ちは分からないし、変えられない。他人が自分のことをどう評価しているかという「他人基準」より、自分が頑張っていると思えるという「自分基準」にすれば良いんだと、発想を変えられました。
(中略)
今もSNSで、人を傷つける言葉を投げつける人はいます。ですが、自分のためを思っての発言以外は、気にしなくていいんです。他人の評価を基準にして、頑張りすぎたり傷ついたりしないでほしい。
自分を大切にして、自分の好きなことや、こうありたいという「軸」をしっかり持ってください。そうすれば、心ない言葉は、はじき返せます。
読売新聞さんにうつ病の過去について取材していただきました。
— 兒玉 遥 【はるっぴ】 (@haruka_kdm919) August 23, 2024
少しでも誰かの心の支えになれたら嬉しいです。
是非記事も一緒に読んでもらいたいです❣️https://t.co/XvEW49nSx3 pic.twitter.com/Ugj5TDeWDY
この話題にネットでは
「元気そうで良かった。 HKTでは気負い過ぎてたのがわかって、 見てる方も辛かったよ。無理はしちゃダメね」
「そんなことになってたんだ…」
「私もそうだった…まさか私が…うつ病😱😱😱突然病はやってくるんだ」
「うつは、落ち込みが重くなったというのとはちょっと違うんですよね。独特の精神状態で、なった人にしかわからないと思う」
「自分も経験したから言うけど、うつと診断されてもそんな訳ないと思ってしまうし、直ぐに元に戻ろうと余計に頑張ってしまいがち」
「この人、一時期がっつり整形してんじゃないかって顔してたけどあれってメンタルに悪い影響なかったんかな。見てて不安やった」
「無理に頑張り過ぎると 心と体のキャパオーバーでダメにしてしまう。 他人事じゃないのよ」
「うつ病は、よく心が弱いからと思われたりしますが、違いますからね。私も経験してそれを知りました。逆に、心が強いというか、忍耐力がある、人一倍頑張る、責任感が強い、そういう人の方が注意が必要なんです」
「鬱、不安症、メンタル疾患は誰でもなり得る病気でもなかなか理解が進んでいません。名前の知られている方がこうやって情報発信してくれると少しづつでも、病気の症状を分かってくれます。ありがたく感じます」
「鬱になると近所のコンビニにも行けなくなると鬱で休職した同僚が言ってました。なかなか周りからはわからない病気」
という声も。