番組のテロップに医師から疑問の声

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3月19日に放送された「マツコの知らない世界」の「乾燥に負けない!かゆみの世界」というテーマに、順天堂かゆみ研究センター・髙森建二センター長が出演し、肌の乾燥が気になる人への「かゆみ対策法」を紹介したのですが、その内容に皮膚科医から疑問の声がSNSで続出しているとFLASHが報じています。

(以下引用)

マツコが「具体的に聞くのはあれですけど、ドラッグストアとかで売っているものなら何がいいですか?」と聞くと、髙森氏は「私がよく使うのはワセリン。○○酸ワセリンとか」と発言した。

髙森氏の言葉は少し聞き取りにくかったものの、画面には「サリチル酸ワセリン」の写真が映し出され、マツコは「楽屋の誰かメモっておいて!『サリチル酸ワセリン』!」とハッキリ発音。

さらに髙森氏は「それにステロイドをちょっと混ぜると、すごく効果があります」と言う。画面には髙森氏のおススメとして《サリチル酸ワセリンにステロイドを混ぜる》とのテロップが。

(中略)

番組を普通に見ると、肌がかゆい人は「サリチル酸ワセリンにステロイドを混ぜ、ベタベタ塗る」のが、有効な対策だと聞こえる。だが、この対策法に疑問を呈するのが、都内の皮膚科の医師だ。

「サリチル酸ワセリンには、皮膚の角質を軟化させる作用や、水虫の菌を抑える作用があります。これを大量に塗りたくれば、サリチル酸中毒になりかねません」

別の医師も、「髙森先生は、最初は『ワセリン』と言っていますから、白色ワセリンや親水ワセリンの言い間違いだと思います。TBSは訂正すべきです」と言う。

SNSでも、皮膚科医とみられるアカウントから、疑問を呈する声が続出している。

《かゆみに対してサリチル酸ワセリンって初めて聞いた。こういうしっかりとした先生がおしゃっると皮膚科外来で少なからず影響が出る》

《サリチル酸は「ガサガサ改善」には使いますが、「保湿剤」では無いです。(中略)安易に全身へ塗る薬ではありません》

そこで、TBSに「サリチル酸、ステロイドともに刺激が強すぎ、保湿剤として全身にベッタリ塗るような使い方は危険という声があがっている」と問い合わせると、「ご指摘を頂いていることは承知しており、現在、対応を検討中です。」(社長室広報・IR部)との回答があった。



この話題にネットでは

「小林製薬の紅麹のこともあるしこわいね」

「炎症してないのにステロイドはあんまり使わない方が…」

「ステロイドが悪だと思ってるのは一部の自然派さんか無知な人くらいよ。用法用量と期間をしっかり守れば良いだけ」

「ステロイドは使い方によってはよくも悪くもなるよ」

「乾燥くらいでステロイドって素人でもあかんやろって分かる」

「ステロイドは使い方を間違えなければ、怖いことはない。医者と相談しながら使えば、アトピーにはとても有効だよ。サリチル酸ワセリンはイボとかに使うらしいから、スキンケア目的でベタベタ塗るのはヤバいよね」

「この医師は処方してもらえと言ってたけど、カジュアルに広まるのは危ないなと感じた」

「サリチル酸ワセリンってかかととかの角化してガサガサになった所に塗るやつだよ。それはこの高森さんという方もわかってるはずだから、テキトーな編集のせいで不本意な放送されて今頃怒ってるんじゃない?」

「言い間違い、だよなあ。サリチル酸ワセリン欲しいって外来に来はる人にも「あれは白色ワセリンの言い間違いらしいですよ」って言えるし、高森先生の尊厳も保てるし、一番平和。私はこの言い間違い説を押したい。ずっと頑張ってきた人が、一瞬の言い間違いで薮扱いされてたらと思うと辛くて」

という声も。





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