(以下引用)
仮に美良生くんの出産の際にNIPTを受けて、陽性の判定がくだされた場合、どのような選択をしていたのだろうか。
「そのような状況に置かれたら、私は、“さよなら”をしていたと思います。上の子の子育てをこじらせた経験があるので、定型発達の子どもでも大変だったのに、障害がある子どもが生まれる可能性が高いと言われるわけですから。私にはとても育てられないって考えたはずです」
奥山さんはNIPTについて、検査が本当に家族のためになっているのか、と感じているという。
「NIPTの存在そのものが、果たして本当に誰かを幸せにするための検査なのかなって疑問に思っています。初めこそ不安だらけだったとはいえ、いま次男がいない生活なんて考えられません。それは生まれて、一緒に日々過ごすことでしかわからなかったことです。
なので、言葉は悪いですが、(出産前に障害が)バレなくて良かったと思ってるのも事実です。この検査の本来の目的は、どのような特徴を持った子が生まれてくるかを事前に知ることで、親が備えることができるようにするためだと思うんです。
でも、現状、この子は大丈夫という保険が欲しいというような本来の目的と違った形で使われてしまっている気がします。だから、事前におなかの子の様子を医療や技術で明らかにすることに力を注ぐよりも、どんな子が生まれてきても大丈夫、と親が思えるように、生まれた後のケアを手厚くする体制を充実させてほしいと思っています」
ダウン症児を育てる奥山佳恵さんが「新型出生前診断」に抱く違和感 「誰も幸せになっていない」 https://t.co/5O4TeuoJ5l #AERAdot #AERA
— AERA dot. (アエラドット) (@dot_asahi_pub) December 9, 2023
この話題にネットでは
「それでも出生前診断は必要かと。産んでから家族全員不幸になるよりもよっぽどいい」
「そういう考えの人もいるよね…でも私は必要な検査だと考えてる」
「まあ、言おうとしてることはわかる」
「陽性だったらそうなるか…私はそれが怖くて検査せずに産んだけどお腹にいる状態でわかるの怖いよな。どうしたらいいかも悩むだろうし、でも綺麗事じゃ産んだあと大変だしな…」
「個人が決める事でしょ? ダウン児育てなくてはならない事を綺麗事でまとめようとしたけれど、出生前診断で回避できる人への妬みに見えない事もない」
「こうあるべきっていう個人の価値観を他人に押し付けて、NIPTを使う権利を奪ってしまうのは本当に良いことなのかな?自分は使いたくない、それだけでいいのに。他人がどうするべきという話までし始めなくていいのでは?」
「妊婦健診になんで組み込まれてないのか不思議なくらい」
「産んだ人は幸せと思わないとやってられないバイアスあるからな」
「口ではいろいろ言うけど、ダウン症児を産んだ親が次の妊娠ではNIPTする現実が、答えだと思ってる」
「昔は出生前検査なんて無かったから生まれたら育てるしか選択肢が無かったんであって生まれる前に分かるなら誰だって回避したいでしょ?」
「奥山さんってダウン症の子産んだ私は幸せ間違ってないって考えが透けて見えてなあ。いつも弟の面倒見てたお兄ちゃんのこと、小さい頃とはいえ下げてまで言わないといけないこと?」
「2人目考えてるけど39歳。絶対するわ。上の子に迷惑はかけられない」
「綺麗事じゃ済まないから、金銭的とか環境的に諦める人もいるだろうけど、それはそれで尊重すべきだと思う」
という声も。