「キラキラネーム」を制限する法改正が検討されているようだけれども、余計なお世話だと思う。「高」と書い「ヒクシ」、「太郎」と書いて「サブロウ」、「太郎」と書いて「マイケル」など、極端な事例を挙げているが、実際には判断のグレーゾーンの方が圧倒的に多い。https://t.co/yfLdboTgdg
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) February 2, 2023
そもそも、「漢字」はもともと外国語である中国語由来で、音読みは別として、訓読みはやまとことばの近い意味をひっぱってきてよみがなを振った先人の智慧である。その創造性ゆえに日本語は豊かになっているが、「よみがな」が元々はむちゃぶりである本質は変わらない。
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) February 2, 2023
「小鳥遊」と書いて「たかなし」と読むのはしゃれているけれども、「黄熊」とかいて「ぷー」と読ませるのも別の意味でセンスがある。それをキラキラネームだと決めつけるのは価値観の押し付けであって、訓読みにあらわれている先人の想像性に対するリスペクトに欠けている。
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) February 2, 2023
そもそも、私は、世間の一部にある、「キラキラネーム」を親の教養の欠如だと言って馬鹿にするような風潮が好きではない。人様のお子さんの名前に対して、なんて失礼なのかと思う。原則自由で、あとは良識に任せるべきなのであって、法改正してあれこれ言うのは筋が悪い。
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) February 2, 2023
「高」と書い「ヒクシ」、「太郎」と書いて「サブロウ」、「太郎」と書いて「マイケル」などの例示は、多くの人が「それはないだろう」という感じる点で姑息だ。実際には、判断に迷うグレーゾーンが頻出するはずで、その時に役所の恣意的な判断で戸籍に登録できるかできないかが左右されれば人権問題。
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) February 2, 2023
「有識者」や、「政府」が、この漢字の読み方はOK、これはダメ、と判断すること自体が上から押し付けで余計なお世話、というのがまっとうな感覚だと私は思う。今回検討されている法改正は筋が悪く、私は断固反対する。これがいい案だと思っている「有識者」の「学識」自体が怪しい。
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) February 2, 2023
キラキラネームをつける親には教養がないと言う人こそ人間としての教養がないと思うけど間違っていますか? https://t.co/SBN6s0n28p @YouTubeより
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) February 2, 2023
この話題にネットでは
「太郎(まいける) ジワる」
「例に笑うwひくしw」
「良識が欠如している親がいるから」
「親のへんなセンスで決められた子どもの気持ちは?」
「子供がかわいそう。親の自己満」
「「悪魔くん」って結局どうなったんだっけ?」
「改名したはず」
「確か「亜駆(あく)」になった。でも両親が離婚した後改名手続きして今は一般的な名前になってるらしい。なお父親は覚醒剤で逮捕され刑務所を出たり入ったり」
「これに該当しない微妙な名前の子もかわいそう」
「改名することになった「王子様(おうじさま)」みたいなのはセーフってことだよね?」
「子どもは常に人から読み方を聞かれ、あるいは異なる読みに訂正し続ける人生なんだよね。読みづらい名前を付ける親はそのことも考慮に入れてほしい」
「これが法整備されたら、それ以前に生まれたキラキラネームたちがある意味可哀想…」
という声も。