(以下引用)
婚姻届を出そうと決まってからも、私は旧姓の笹森姓を打診し続けた。姓名判断やあみだくじを提案するも、もろくも崩れ去る。
そもそも、法律婚をするかどうか長らく結論が出なかったのは、どちらも姓を変えたくないという思いが理由のひとつだ。まだ、選択的夫婦別姓制度が導入されていないため、話は平行線を辿っていた。
私が結婚に納得するということは、私が姓を変えることを受け入れたということになる。我々の場合は、その選択しかなくなっていた(なぜそこまで頑なだったのか、私が思う結婚に関するよくないイメージは昨年書いた記事を参照ください)。
夫の姓を名乗ることで、管理下に置かれるイメージがあった。
「うちの愚妻が失礼しました」という文章は、スッと入ってくるが、「うちの愚夫が」とは、あまりピンとこない。私の家庭がそうだったからというのもある。「○○しなさい」と言うのはいつも父だった。
2つ目は、アイデンティティとしての名前との別れ。
あぁもう、「笹森花菜」という奇跡のボタニカルネームは、戸籍上存在しなくなるのだなと思うと、とっても惜しかった。小学生3年の担任の先生からの年賀状に、「全部、草木に関係のある名前ですね」と書かれるまで誰も気づかなかったが、それ以降、私はこの名前が大好きだ。
道に迷ったときには、よく姓名判断もした。吉凶混合で、総画が大吉なフルネームはまさに、私そのものだった。
大好きな両親と別の名前になるんだなと、お風呂でひとり泣いた。5分だけ。たとえ、両親が別姓だったとしても、離婚して名前が別々になっていたとしても、両親のどちらとも違う名前になることは、彼らの子どもではなくなるような気がして寂しかった。
【婚姻届け提出2日前の大喧嘩&大号泣】#結婚1周年 をむかえた #バービー さん。実は直前に大ゲンカしたといいます。それは「#選択的夫婦別姓」をめぐってのものでした。ふたりの結論と、それから1年経って思うこととは。@Barbie_Babiro https://t.co/8Vzwzz1Z3i
— FRaU(フラウ) (@frau_tw) April 26, 2022
この話題にネットでは
「私も絶対変えたくないので分かりみしかない」
「一人っ子なのもあって、苗字変えたくないのわかる😣」
「私も泣く泣く譲った方。名前なんてとても大事な物を何故変えようとできるのか今でも疑問。生まれた時、姓とのバランスで名付けると思うし」
「私も夫の苗字が嫌いなんだよなぁ」
「「どちらかの姓にしないといけない」ということが、ほとんどの場合、女性が姓を変えることになっているという現状がある限り、この問題はなくならないのでは」
「別姓求む夫婦はそれはそれで選べるようにすれば良いと思う。必ずどこかでデメリットが出てくるだろうけどそれでも選ぶなら選べるようにすれば良い」
「結婚時どちらの名字に合わせる?というフラットな話し合いが当たり前になるのがスタート。別姓にするなら戸籍制度を変えないといけない」
「これの批判に結婚すんなはおかしい。 自分達が過ごしやすいように制度を変える権利はある。 個人的には積極的に賛成はしないけど 同性婚も選択的夫婦別姓も好きにやると良い」
「夫の姓にするとことで夫の管理下に置かれるって意味が分からない。夫婦は対等なのに。 それに、別姓選択可だと同姓選択者を遅れてるだのと差別する未来しか見えない」
「改姓で夫の管理下に置かれる感覚ってさ、夫が自分の性を名乗ってくれたら管理下に置くつもりかどうか考えれば分かりそうなもんやろ😰」
「結婚において管理するしないとかって言う発想が出た段階で結婚なんてやめた方がいいと思うよ。普通の感覚だとそんな単語自体出てこないから。いやまじで」
「バービーさんは夫の姓より父の姓を優先したい家父長主義なのですね。夫婦同性も選択的夫婦別姓も、子供の姓をどうするかで揉めるのは同じなので、制度を変えても片付く問題じゃないんだよな」
「これってそんなに悩むことなんか?」
「同棲でええじゃん」
「別姓に対してはそこまで思わなかったけど、夫と対等な関係でいたいという気持ちはなんかわかる」
「彼女ほど深刻ではないけど色々思う所はある」
「私も夫婦別姓が選べる時代なら別姓にしたかったタイプ」
「うちは当たり前のように私が夫姓になった。手続きはめんどくさいし、なかなか慣れないし、最初は大変だったけど、ふとしたときに結婚したんだなぁって思ってこれも悪くないかなと思ったけどな。まぁ選べたらみんなハッピーだよね」
という声も。